一年後の訪問

20160531日吉の家 外   昨年の春にお引渡しした住宅を訪問ました。

修行先での担当住宅です。親子2世代の2人のための建て替えでした。建て替え前から植わっていた、もみじを、玄関ポーチ部分にシンボルとして残した設計です。

とても快適に住んでいるという言葉をいただき嬉しい限りです。古い木造家屋からの建て替えなので前の住まいより断熱性能がよく、夏涼しく冬暖かい住まいは、想定通りなのですが、建て替えを機に同居する娘さんは もともとマンション住まい。マンションは上下隣に隣室があるため暑さ寒さに有利な事が多いのですが、マンションより寒くないし、夏は風も通って気持ち良いと言っていただき一安心

20160531日吉の家キッチンから 親世帯の寝室まで見渡すことができ、子世帯の寝室は2階で 適度な距離感です。

住みやすいプランニングや、収納の工夫も喜んでいただきました。

不具合もなく丁寧に施工して頂いた工務店にも感謝です。

 

 

 

 

 

休み中に!

20151228時間を織り込む設計術私たちの20代の修行先の 野沢正光建築工房で共に働いた先輩の 廣谷純子 さんが かかわっている 本 「時間を織り込む住宅設計術」

住宅を長くつかっていくために考えることがかかれている様子。じっくり読みたいと思います。

20151228エコハウスのウソ

 

そして、今までこういうタイトル ちょっと敬遠していましたが、注目している建築関係者たちが絶賛しているため、読んでみる事にしました。

ちょっと読み始めるととてもわかりやすく省エネについて解説してありためになります。

20151228エコハウス中身あらためて、じっくり読んで勉強したいと思います。

ここにも書かれているように、住む人の事を真剣に考える設計者でいたい、という思いで家づくりをしていますので来年も、いい出会いがありますように!

 

 

中村好文展「小屋においでよ!」に行ってきました。

20130601好文展②学生時代からの恩師 中村好文の 中村好文展「小屋においでよ!」で当時の仲間ファミリーとミニ同窓会をしました。 しおりに始まり、会場の構成も先生らしく遊び心たっぷりで楽しい展示です。

なかでも一番の目玉は、原寸大の小屋。

たたずまいやディテールもとても素敵なのですが、運搬組立、分解できるJパネルによる構造というところがとてもよかったです。

今日は先生にも仲間にも会えて楽しい時間でしたが、混んでいましたし、こどもも一緒だったので改めて平日に行ってみたい。

20130601好文展①元祖 小屋暮らしの 方丈記を書いた鴨長明の顔出しパネルででむかえてくれます。

 

 

 

20130601好文展④20130601好文展③

「奥村昭雄さんを思い出す会」

昨年末他界された奥村昭雄さんをしのぶ会「奥村昭雄さんを思い出す会」、ご自身が調査、改修にも携わられた自由学園明日館で行われ、会場には入りきれないくらい多くの方が訪れていました。
人生の年表、直筆の図面、スケッチ、写真、制作された家具などがとても美しく豊かに楽しく展示され、建築家という枠には収まらない才能にあふれ、多くの方に慕われていた人だったことが良くわかる素敵な会でした。
新建築住宅特集2013年4月号住宅建築2013年4月号

住宅特集(新建築社2013年4月号)」では「建築家自邸からの家学び」で中村橋の家が掲載されていますし、「住宅建築(建築資料研究社2013年4月号)」は奥村昭雄さんの特集となっており、建築だけではなく、家具づくり、樹木生長シュミレーター、さらには生ハム冷燻までが掲載されとても興味深い内容でした。

誌面中、伊礼さんによると、「初めは自分で考えてみる。すると誰も到達していない水準までいける場合がある。一通り自分で原理的なことを考えてみるんだ・・・」ということを奥村さんがおっしゃっていたそうです。
基本があって応用がある、先人の知恵に学ぶ、という事を否定されている訳ではないですが、ついつい過去のものを参照したり、既製品を利用したり、そういうものなんだと何となく理解して (或いはしたつもりになって) しまいがちですが、とても考えさせられました。

京都伊勢丹屋上広場

京都駅に隣接する伊勢丹の屋上は階段になっています。いろんな人が階段に座り、休憩する広場として活用されていました。観光客をはじめ様々の人々の立ち寄る駅にはとても良い空間でした。

 

 

東京の経堂コルティは、同じく階段広場ですが、こちらは集う広場にはなれていません。利用客の性質が違うからですね。

それにしても、こどもは階段好き。どちらの階段もみると登らずにはいられないうちの娘です。他にも同じような親子をよくみかけます・・・。

 

 

船橋の住宅 一年点検

船橋の住宅 一年点検に行ってきました。

居間には住まい手の方セレクトの無垢材の大きなテーブルと椅子が配置され、随所にかわいい小物が飾られて、いい住まいに成長していました。つくりつけの広めのベンチでは、陽だまりのなかのお昼寝が気持ちよさそうです。

 

 

 

 

 

ガレージはタイヤの軌跡を外して土を残しました。奥様が植えた日陰になっても強い下草が成長し温かみのある空間になっていました。

昭和の名作住宅に暮らす展

吉田五十八_倉田邸『昭和の名作住宅に暮らすー次世代に引き継ぐためにできること 吉村順三、吉田五十八、前川國男による三つの住宅』展 に行ってきました。

私はその中の吉田五十八による住宅の見学会に申込みし、幸いみることができました。 美しい庭の見せ方や、障子の桟、塗り壁のおさまり、天井の貼り方、材料の使い方などのディテールのひとつひとつ、どれも美しく、図面や写真だけでなく実体験できてとても嬉しかったのですが、特に印象的だったのは、茶の間の収納部分の割り付けが美しいかつ機能的、台所の収納も細部まで機能的に考えられていたことです。期待以上の感動をしました。オランダ旅行に行ったとき見学した世界遺産にもなっているシュレーダー邸で感動したときの感覚と似ています。やはり名作住宅は、表で語られる美しさだけでない住まい手に対する愛情をもった設計がきちんとされている事を改めて実感しました。 日本の名作住宅「住宅遺産」が保存継承されることを願います。

「そよ風」セミナー

自由学園明日館環境創機主催の「そよ風」セミナーに参加しました。
太陽熱を屋根で集めて家全体を暖めるシステム「そよ風」は船橋の住宅で初めて採用しました。
OMソーラーと同様のシステムですし構成はわかっていますが、様々な事例のディテール、具体的な施工方法の話など、とても参考になりました。
講堂
会場はフランク・ロイド・ライト設計の自由学園明日館、セミナーは遠藤新設計の講堂で行われました。
明日館は何度か訪れていますが、歴史的な建築が保存修理され現役で利用されているのは良いですね。