住みながら改修

 世代が代わり使われなくなっていた和室【写真1】を大きな居間にプラン変更しました。 2階は手を入れず、既存の台所を使い、住みながら改修工事を行いました。
 バリアフリーとするため床の敷居は撤去しましたが、改修前の雰囲気を継承するために鴨居(かもい)や長押(なげし)を残し、床の間(とこのま)は壁以外の建具や床柱を元のまま利用しています【写真3~5】。

【写真1】改修前の和室.
【写真2】解体時の様子.
土間ワークスペース

【写真3】庭に面する位置に設けた改修後の居間.

ライブラリー
【写真4】3枚の障子は袖壁に引き込むことができます.
ライブラリー
【写真5】障子を引き込んだ状態.
西側外観
【写真6】居間に連続した製作キッチン.
西側外観
【写真7】料理本等が並べられた吊戸.

キッチン

 以前は居間と別室になっていた台所【写真8】を対面式キッチンにしました。

ワークスペース階段
【写真8】改修前の台所.
 既製品のシステムキッチンではなく大工さんが組んだ木製の箱に、ひきだしや扉を取り付け、塗装をし金物を取り付けた製作キッチン。シンク側、バックカウンター側ともに間口は3,500mmとゆったり確保しました。バックカウンター側にはパン作り用の人造大理石のカウンターを設けています【写真6】。
 また、袖壁部分を利用して棚、吊戸を設け料理本や調理器具を収納しています【写真7】。

棚下照明
【写真9】浴室出入口.

浴室

 浴室は改修前の台所があった場所につくりました。住みながらの改修でしたので新しいキッチンが完成した後、既存の浴室を使いながら工事を進めました。

 床は200mm角の冷たさを感じにくいサーモタイルを使用し、出入口は3枚引戸で有効開口950mm確保し段差を解消しました【写真9】。
 浴室周囲の天井、壁、床は断熱材を入れ、天井はヒノキ板張としました。入浴後の換気が容易に行えるよう、タイマー付の換気扇を設けています。
 窓は改修前の台所にあった既存の窓を利用し、内側にインナーサッシを取り付け断熱補強しています【写真12】。

キッチンバックカウンター
【写真10】改修前の浴室.
棚下照明
【写真11】改修前浴室の出入口段差.
キッチンカウンター
【写真12】改修後の浴室.
キッチンカウンター
【写真13】改修後の洗面とトイレ.
棚下照明
【写真14】改修前の洗面脱衣室.

洗面トイレ

 洗面はカウンター間口1,600mm確保し、その隣接する位置にトイレを設けました【写真13】。上部は既存の窓位置を利用しFIX窓を設け、そこから自然光を採り入れています。正面の鏡の横には採風用の窓を新たに設けました。
 湿りがちな洗面台下部は開放し、側面に造り付けの収納を充実させました【写真15,16】。

キッチンバックカウンター
【写真15】改修前の浴室.
棚下照明
【写真16】改修前浴室の出入口段差.

耐震改修と断熱補強

 改修前の床下はキレイでしたが断熱も無く、根がらみ(床束を固定する横架材)も無い状態でした。床を張替える前に床下には防湿フィルムを敷き詰め、根がらみを設けました【写真17,18】。
 壁には筋交、耐震ボードを設置し併せて耐震補強をしています【写真19】。

 床、壁、天井と室内を包むように断熱材を入れ、一部の窓は複層ガラスの新しいサッシに交換しました。一部の窓は内付のインナーサッシを取り付け断熱性能も高めました【写真20】。

西側外観
【写真17】改修前の床下.
西側外観
【写真19】筋交や金物で補強.
西側外観
【写真18】改修後の床下.
西側外観
【写真20】インナーサッシ.