必要な広さだけを改修する

 60~70歳代の夫婦のリノベーション。 子育ても終わり部屋数は必要ないので、2人の 日常生活に必要な部分を絞って、快適に暮らせるように間取りを変更しました。
 居間の前には丁寧に手を入れた庭があります。寒さを防ぐために設けた縁側があり見えにくい状態になっていましたが、サッシを複層ガラスの断熱性能の高いものに交換し見渡せるようにしました【写真1】。

西側外観
【写真4】改修前の居間
西側外観
【写真5】断熱材

 
 木造一部2階建ての住宅ですが、2階は手を入れず1階のほぼ半分を改修対象としました。
 屋根と一部の壁を残し解体し、腐朽していた土台は交換、化粧柱は新しいものに入れ替え、梁を補強しました【写真2,3】。

 開口部はペアガラスサッシに交換、床壁天井には断熱を施し耐震補強も行いました。
西側外観
【写真1】改修後の居間.庭を見渡せるよう複層ガラスのサッシに入れ替えました.
西側外観
【写真2】解体した状態.
西側外観
【写真3】一部の柱を入れ換え梁を補強した状態.

キッチン

 キッチンは居間と1室空間ですが、リビングから丸見えにならないよう居間とのキッチンの間にアイランド状のキッチン収納を設けました。両側から行き来できるので親戚が集まり大人数が利用する場合には使いやすいです【写真7,8】。この収納内には食器類だけではなく冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、仏壇も納められています。

西側外観
【写真6】改修前のキッチン

 改修前のキッチンには吊戸がありましたが、加齢に伴い使い勝手も悪くなったので撤去し、窓を設けて明るくしました。キッチンは改修前のものが比較的新しく傷みもなかったので再利用しました。

西側外観
【写真7】アイランド状のキッチン収納
西側外観
【写真8】ワゴンになっている炊飯台
西側外観
【写真9】キッチン.吊戸を撤去し窓を設けました.
西側外観
【写真10】居間の収納
西側外観
【写真11】階段に合わせた収納
西側外観
【写真12】パネル部には時計を設置

階段下収納

 居間には階段形状に合わせた収納をつくりました。一部は収納スペースがありませんが同じ仕上げのパネルにしてまとめました【写真10~12】。

寝室

 寝室は居間と水廻りに隣接させ、出入口は壁に引込める吊戸を2カ所設け、有効開口は1,000mm確保しました【写真13,14】。
 南側にはサンルームを配置。

西側外観
【写真13】拡がりを感じるよう寝室上部はガラス欄間
西側外観
【写真14】間接照明をつけた状態

洗面浴室

 自らの介護経験もふまえ、将来は車椅子にも対応できるようバリアフリー対応はもちろん水廻りもゆったりと計画しました【写真15,18】。

西側外観
【写真19】改修前の洗面
西側外観
【写真20】風呂焚の様子

 差し湯にも対応していますが、お風呂は改修前 と同じ薪で焚く浴槽を採用しました。

西側外観
【写真15】介助可能な広さを確保したトイレ
西側外観
【写真16】浴室出入口は約950mm開放可能
西側外観
【写真17】浴室には手摺を設置
西側外観
【写真18】段差を解消した出入口